毛穴ブログ

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Pokemon GO はなぜ大人気なのか①

Pokemon GOの人気がとどまるところを知らない。

 


【公式】『Pokémon GO』 初公開映像

 

 

Pokemon GOとはなんなのか

既に御存知の方々も大勢いらっしゃると思うので、この項目は読み飛ばして頂いてかまわない。

Pokemon GOはスマートフォンを利用したゲームである。米国などで7月6日に公開されて以来、数日でアクティブユーザ数がTwitterに迫る勢いで増加している。

 

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AR(拡張現実)を利用したシステムが最大の特徴である。ユーザはスマホのカメラを通して現実の街を見ると、そこにヒトカゲピカチュウといったポケモンを見ることができる。ポケモンの出現するポイントまで歩き、モンスターボールで捕まえて集めるという初代から20年間連綿と続いてきたゲームシステムを、いわば現実世界をマップとして移植したのだ。

以下に示すチュートリアルの動画が実際のプレイの内容を分かりやすく説明している。動画ではヒトカゲモンスターボールを投げて捕まえている。※1:30あたりから


ポケモンGO!初めてやってみた!日本!JAPAN!POKEMON GO! #1

いちばんどうろの草むらで、はじめてコラッタを捕まえた頃のようなワクワク感を感じるいい動画だ。

■もう本当に人気がすごい

米国ではとにかく毎日ニュースになっている。あなたたちは参院選後に政治家のあらさがしをしている番組など見ている場合ではない。

ローンチ直後には任天堂の株価はストップ高になり、セントラルパークはスマホ片手に歩く人たちでごった返し、大の大人たちがゼニガメを見つけて叫び、位置情報を利用して強盗が標的を待ち伏せし、ポケモン探しに散歩していた少女は変死体を発見し、1メートルは何ヤードなのかgoogle検索ワードの上位にランクインされている。最後の話は後で続きがある。とにかく、ユーザへ広まるスピードが速すぎて、あらゆることが目新しさをもって迎えられ、次々とPokemon GOにかかわる情報はニュースに変換されつつある。時期も良かった。米国の学生は早いと6月半ばから夏休みであり、社会人も独立記念日周辺は連休をとる。まさに一年間でもドンピシャのタイミングでローンチされたのだ。

 

■そのうち国すら変えるか

このゲームではユーザがスマホをもって歩く距離がシステムに大きくかかわるのだが、米国人にはなじみの薄いメートル単位で案内されるため、1メートルは何ヤードなのかなんてワードがgoogleで急上昇したのだ。

Pokemon GOがゲーム内の単位をメートル法を採用し続ける限り、世界的にも少数派であるヤードポンド法を頑なに守り続ける米国の法律がそのうち変わるかもしれない。ひょっとしたらそれは1年もかからないかもしれない。性的マイノリティの方々がネットで行ったIt Gets Better Projectの広がりが同性婚を国や行政側に認めさせたように。

 

■日本でPokemon Goと金のにおい

数日以内に日本でも公開されるというニュースが流れている。

www.asahi.com

ネットで検索すると、よくあるスマホゲーのように広告だらけのまとめサイトも沢山見つかる。多くの人たちが一獲千金を夢見ているようだ。このゲームでは歩行距離によって卵を孵したり、ポイントを得たりすることができる。GPSで観測される時速10km以下の移動を歩行とみなすため、車や電車では歩行とみなされない。そのため、米国の代行サービスサイトではPokemon GOのポイント稼ぎのため、代金を請け負ってユーザの代わりに歩くサービスも発生している。youtubeは早くもプレイ動画や紹介動画で埋まり、イナゴの大群のごとき勢いでPokemon GOに人が群がりつつある。

 

 

■VRはかざりものからビジネスへ

そんな今までよくあったスマホ課金ゲーの風潮と大きく異なるのは、これがARを利用している点だ。

その具体例として、Pokemon GO plusというものがある。ポケモンの発見など重要な新着情報を、歩きスマホをすることなく伝えてくれる、公式から発売されるグッズだ。リストバンドの形状をしており、blue toothを介して振動と発光で新着情報をユーザに伝えてくれる。これも発売前から予約が殺到し、イーベイでは定価3500円の数倍の値で取引されている。ゲーム自体は無料で、ゲーム内での広告や課金によってデータによって稼ぐモデルから、周辺拡張機器という形で、現実にあるモノを売りに出している点が大きく異なる。ディズニーのスマホゲーであるツムツムが、古くからあるキャラクターをゲーム内でデフォルメされた形状のぬいぐるみやグッズとして売りに出した点と似ている。

これまでのスマホゲーにおいて、データだけに課金するシステムが多かった。それだと、ユーザたちは課金しないで周囲に流されてはじめてしまう大多数のエンジョイ勢とプライドや現実逃避のために泥沼のように課金し続ける少数派のガチ勢の二極化になりがちだ。しかし、ツムツムは現実のモノを混ぜ込むことで、二極化したピラミッドの下の層からもお金を生むシステムになっている。

これまで、なんとなくかっこいいけどどう使えばいいかわからない、というイメージであったARを、一気にPokemon GOが古くからあるキャラクターを利用し、現実のモノを発売することで、金を生むシステムに孵化させたのだ。

 

Pokemon GO開発の発端はGoogleのエイプリルフール動画

Pokemon GOの開発には任天堂Googleのいいとこどりで生まれた。下敷きとなったのはIngressだ。Ingressという、現実の地図で2チームが陣取り合戦するARゲーの走りが、Pokemon GOの開発に大きく関わっている。続きはまた次回。

 

最後は毛穴の話に着地するのでご心配なく。


 

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