毛穴ブログ

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2020-01-01から1年間の記事一覧

ダ・ヴィンチ ブックオブザイヤー2020年1位は小野不由美

ダ・ヴィンチ2021年12月号に2020年ブックオブザイヤーを取られた「白銀の墟 玄の月」に関して、小野不由美氏のインタビューが記載されていた。 以下引用 Q8(前略)この長編はいつ頃から構想されていたんでしょうか。ひょっとして『魔性の子』をお書きになった…

「魔性の子」表紙のネクタイカラーは何故変わったのか?⑧最終回

(ネタバレ注意) 前回は、「魔性の子」表紙の高里のネクタイカラーが新版で変わった理由について、蓬莱から広瀬から受け継いだ意志と、同級生らの陰惨な死を忘れない気持ちの象徴と書いた。 結局、ここまで書いてきた事は推論と言うよりも私の願望に過ぎない…

「魔性の子」表紙のネクタイカラーは何故変わったのか?⑦

(ネタバレ注意) 前回は挿絵と表紙を見比べて、ネクタイの行方と意味を追った。今回は、最新作白銀の墟 玄の月から、魔性の子と繋がるシーンが僅かながらあり、そこを抜粋する。本書を手に取りつつお付き合い願いたい。 まず三巻p.193 泰麒の慈悲の獣として…

「魔性の子」表紙のネクタイカラーは何故変わったのか?⑥

(ネタバレ注意) 新版風の海迷宮の岸 の表紙を見ると、人物の構図は三角形として、右に高里(泰麒)、左に汕子、上に驍宗だ。新版の魔性の子では同じく三角形で病んだ汕子、高里、広瀬と並ぶ。これは、高里(泰麒)の保護者が十二国記世界では驍宗であり、…

「魔性の子」表紙のネクタイカラーは何故変わったのか?⑤

(ネタバレ注意) 前回の記事では、イラストレーター山田章博氏は旧版の表紙を描いた当時では、十二国記の世界をまだ知らなかったという話しをした。 左から旧版魔性の子、新版風の海 迷宮の岸 新版魔性の子 と並べてみた。こうして見ると、なんとなく思え…

「魔性の子」表紙のネクタイカラーは何故変わったのか?④

(ネタバレ注意) 今回は、旧版表紙で赤ネクタイを付けた広瀬の役割について書く。イラストレーター山田章博氏は、十二国記シリーズの挿絵や関連商品のイラストを30年近く務めている。次の文は、2014年(平成26年 新版出版より後)に出版された、彼の十二国…

「魔性の子」表紙のネクタイカラーは何故変わったのか?③

(ネタバレ注意) 改めて、新版と旧版の表紙を見比べよう。旧版 平成3年 新版 平成24年 旧版表紙にある高里のネクタイカラーが、本文通りのスカイグレイだ。この文は新版にも旧版にも共通している。 ここで、教育実習生広瀬の服装に注目したい。新版も旧版…

「魔性の子」表紙のネクタイカラーは何故変わったのか?②

(ネタバレ注意) 前回からの続き同一のイラストレーターが「魔性の子」表紙を担当したにも関わらず、ネクタイカラーが24年の時を経て変わっている。しかも新版のほうが原作の文であるスカイグレイと異なる色になっている。これは何かの間違いなのだろうか?ド…

「魔性の子」表紙のネクタイカラーは何故変わったのか?①

小野不由美氏の小説十二国記の原点となる小説、「魔性の子」について語りたい。毛穴は関係ない。 この先、少しネタバレを含むので注意されたい。 とはいえ、93年という結構昔に出版されている上に、背景知識ゼロから読む人は少ないかも知れない。 😈😈 というのも…