かたくて光沢のある角栓様物質
抜けた髪の毛の根元に米粒のようなかたい角栓様物質がひっついてきた。
見るからに硬そうだ。
角栓の硬さはなにに起因するのだろうか?
これらは水分、油分、タンパク質などさまざまな成分が混合された塊だ。
人体の毛穴と言うフラスコによって合成される。
人によって異なるし、部位によっても異なるし、毛穴によって様々な姿を我々に見せてくれる。
皮脂の分泌量や皮膚の常在菌によって形成されるそれらは、私たちの体の一部である。
それらは体調や肌の状態を如実に私たちに伝えてくれる。
話を角栓の硬さに戻そう。
私たちの実感として、硬さに最も関係があるのは脂の酸化具合だ。
時間をかけて空気中の酸素によって酸化した角栓は黄色から黒色の濃い色になり、逆に生まれて間もないものは白っぽい薄い色になる。
硬いものほど色が濃く、やわらかいものほど色が薄いことから、脂が十分酸化するまで時間が経ったものほど硬くなるのだろう。